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2002 INAS-FID サッカー世界選手権大会 公式サイト

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■ 8月25日(日) 決勝戦 オランダ対イングランド 横浜国際総合競技場

●オランダ

[準優勝]

4−4−2

1−2

前0−1

後1−1

○イングランド

[優勝]

4−3−3

得点 ウィールダン、ウォルタース(イングランド)、スクリュース(オランダ)

 

 W杯に出れなかったオランダへの思い、W杯で好きになったイングランドへの思い、そしてW杯を観戦できなかった人、もう一度あの感動を味わいたい人――そして、この大会の魅力にとりつかれた人々…

 

 そんな多くの思いが選手入場と同時に、はじけ飛んだような歓声に変わった。晴天に恵まれた横浜国際競技場は、屈指の名勝負に2万5千人が沸きかえった。

 

 イングランドは序盤から早い展開を作ると、前半6分DFサイドから出されたロングボールに10番ウィールダンが頭で会わせ先制。勝利の図式を描いた。この大会、どのチームも戦いぶりは各国のA代表を思わせてならない。

 

 その通りにオランダのサッカーはまた、創造的で力強かった。イングランドは決定的なシューターは今大会得点王に輝いたFWホールでしかない。しかしオランダは、この試合でも7人もの選手がゴールを狙える存在である。

 

 それを示すようなオランダの波状攻撃に対し、クリアで逃げるイングランド。度重なるセットプレーのチャンスをものにできないオランダは、攻勢にありながらも焦りを感じていた。

 

 1点を守り通したいイングランドは、後半さらに構えを引いてきた。攻め込みしかないオランダとしてはフラストレーションがたまる一方、ついにキレた6番ハイタが後半28分にレッドカード。

 

 後半35分、そんなオランダに勝負を決するイングランドの追加点は、右サイドからホールが繰り出したクロスに7番ウォルタースのヘッド。さらに後半40分にオランダ10番ハンダオイが退場になる。このハンダオイ、ドリブルやフェイントの妙技で場内を大きく沸かせていただけに、オランダコールもトーンダウン。

 

 9人となったオランダ、しかし彼らは決して絶望していなかった。それを示すかのように、わずか4分後にスクリュースが右からの豪快なミドルシュートがネットを揺らす。スタンも大きく揺れる。歓声が滝のようにピッチに降り注いだ。

 

 長いロスタイムを味方に攻め続けるオランダ、優位ではいられないイングランド。もはや、どちらの応援に傾くわけでもなく、この試合を少しでも長く楽しみたいと思っていた。しかし、それも間もなくに時間が止まったような空白――オレンジ色のユニフォームが次々と緑の芝に飲み込まれていく。

 

 イングランド優勝。白く輝きを放つ歓喜の渦は瞬く間に広がり、何を意識するわけでもなく自分も取りこまれていた。この時を選手とともにピッチで過ごせることに、嬉しさを隠し切れない。何より、テレビで見たW杯の決勝よりも興奮していたのは確かだった。


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